公 開 番 号 | 2010-04 |
件 名 | 海中放出管漏えい試験中の袋クランプ試験用治具の破 |
公 開 日 | 2010.03.25(平成22年) |
不適合の発生日 | 2009.12.25(平成21年) |
発 生 拠 点 名 | 核燃料サイクル工学研究所 再処理技術開発開発センター |
発生施設・設備名等 | 再処理施設 海中放出管 |
不 適 合 内 容 | 平成21年12月25日(金) 9時51分頃、廃液の一時放出のために、海中放出管の漏えい試験を実施していたところ、海中において海中放出管の掘削箇所の埋め戻りを防止するために設置しようとしていた土のうが、海中放出管に装着してある袋クランプ(注)の試験用治具に接触し、試験用治具を破損させました(図−1)。 漏えい試験は直ちに中断し、試験用治具は取り外して閉止プラグを取り付けました。その後、漏えい試験を実施し、海中放出管及び袋クランプからの漏れがないことを確認しました。 (注):袋クランプは、海中放出管の漏えい箇所を覆い、漏れを防止するための配管部品。 |
原 因 の 特 定 | 直接的な原因は、土のうを袋クランプの周辺に設置するため、台船上のクレーンを用いて土のうを吊り降ろしていたところ、波浪により台船が揺れ、それに伴って吊り下げていた土のうが揺れた際に袋クランプの試験用治具に接触し、破損させたものです。 吊り降ろしていた土のうが袋クランプの試験用治具に接触した主要な原因は、配管、袋クランプへの土のうの接触を避けるために土のうの吊り下げ高さ、位置について、潜水士による誘導を行っていましたが、使用していた土のうが約1トン(水中重量約0.5トン)と重く、不意な揺れに対応できなかったものです。 |
是正処置の必要性 の評価 | |
是 正 処 置 (再発防止対策) | 再発防止対策として以下のことを実施しました。 ○袋クランプの試験用治具は、袋クランプの漏れ確認時のみに取り付けるこ とを「海中放出管漏洩試験要領」に定めた。 ○海中放出設備への影響を避けるため、廃液の一時放出期間中は海中放 出管漏えい箇所での海洋作業は行わないようスケジュール管理することと した。 ○土のう設置作業は、約20kg(水中重量約10kg)の土のうを複数個、配管から 約3m以上離れた場所に仮置きした後、一つずつ人力で設置することとした。 ○土のう撤去作業は、土のうが当たらないように反対側にロープで引っ張りな がら行うこととした。 ○上記の作業を作業手順書に定め、当該作業に従事する作業者に、作業手 順書の教育を実施した。 |
備 考 |