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研究者紹介

土壌中テクネチウム-99分析法の確立と医療用RI製造への応用

核燃料サイクル工学研究所 放射線管理部 環境監視課
藤田 博喜

はじめまして。核燃料サイクル工学研究所 放射線管理部環境監視課の藤田 博喜です。本課題では、土壌中の極低濃度のテクネチウム-99濃度を測定することを目的として、量子科学技術研究開発機構(量子研)の加速器中性子利用RI生成研究プロジェクトのメンバーの協力を得て、燃焼法−レジンによるテクネチウムの分離と誘導結合プラズマ質量分析法による測定とを組み合わせた分析法の確立を目指した研究を行いました。量子研からは分析回収率測定用トレーサーの提供や分析法に関する助言等を受け、当研究所で実験、測定をすることで、本分析方法の確立に向けたデータを取得することができました。今後は、本課題で検討した分析法を様々な種類の土壌に適用し、その問題点等を把握し、本法の改善をして、一般的な分析法として確立したいと考えています。このような定常的な分析法以外の研究に取り組む機会を与えてくださった寄附者の皆様に、大変感謝しております。

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チャネリング コヒーレント電離によるAMSの同重体分別法の開発

東濃地科学センター 地層科学研究部 年代測定技術開発グループ
藤田 奈津子

はじめまして。東濃地科学センター 地層科学研究部 年代測定技術開発グループの藤田奈津子です。私は加速器質量分析で必須となる同重体分別に関する研究を行っています。加速器質量分析は地球科学や考古学、宇宙科学など様々な分野に適応することができる分析法ですが、測定したい核種と同じ重さである同重体と呼ばれるものが測定の精度を悪くしてしまうという問題点があります。またその精度を上げるためには大型の加速器が必要となり誰もが簡単に分析をするわけにはいかない現状があります。そこで私たちは比較的小型の加速器でも測定を可能にする同重体分別技術を提案しました。本研究では,この原理実証を行うため、機器を整備し基礎実験を進めるために寄附金を活用させていただきました。寄附者の皆様へは、機構内競争的研究資金制度の枠組みのもと、このような研究の機会を与えてくださったことに、大変感謝しております。

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スピン流注入による流体運動

先端基礎研究センター スピンーエネルギー変換科学研究グループ
松尾 衛

はじめまして。先端基礎研究センター スピン-エネルギー変換材料科学研究グループの松尾衛です。私は次世代省エネルギー電子技術として注目されているスピントロニクスと呼ばれる分野の研究を行っています。電子は電気と磁気の2つの性質を持っており、従来のエレクトロニクスでは電子のもつ電気の性質だけを利用してきましたが、スピントロニクスでは磁気の性質も同時に駆使します。磁気を使った記憶媒体は放射線に対して耐性があるため、四方から放射線の降り注ぐ人工衛星の中で利用されており、将来的には廃炉作業時に安全に動作するデバイスへの応用が期待されています。こうした磁気デバイス実現に向けた研究として、特に液体金属材料を用いたスピントロニクスという全く新しい分野創出に寄附金を活用させていただきました。寄附者の皆様には大変感謝しております。

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作業環境模擬中性子校正場における中性子線量計の応答評価

原子力科学研究所 放射線管理部 放射線計測技術課
西野 翔

はじめまして。原子力科学研究所 放射線管理部放射線計測技術課の西野 翔です。本課題では、作業場における正確な中性子被ばく線量評価を目的として、核燃料サイクル工学研究所の校正施設メンバーとの共同で、作業環境を模擬した中性子場における中性子線量計の応答評価を行いました。両研究所に整備された様々な中性子校正場の測定データを持ち寄ることで、放射線管理上、非常に有益な知見を得ることができました。今後は、本課題で得られた結果をもとに、作業環境模擬中性子校正場における中性子線量計校正法の標準化に向けた議論を進めていきたいと考えています。寄付者の皆様へは、萌芽研究開発制度の枠組みのもと、このような研究の機会を与えてくださったことに、大変感謝しております。

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燃料デブリ溶出挙動評価に向けたU-Zr酸化物固溶体の放射線誘起水溶化反応の研究

原子力基礎工学研究センター 放射化学研究グループ
熊谷友多

はじめまして。原子力基礎工学研究センター 放射化学研究グループの熊谷友多です。私は、原子力発電所事故で溶融した核燃料の放射線環境下での化学反応について、模擬溶融物を用いて研究を行いました。核燃料の主成分である二酸化ウランは、放射線環境下では腐食し、水に溶け出します。このような反応が溶融した燃料でも発生する可能性を調べました。その結果、模擬溶融物ではウランの水への溶出量が二酸化ウランに比べて1桁以上少ないことが分かりました。 皆様より頂きました寄附金により、自分自身の着眼点と計画で研究を進めることができたことに大変感謝しております。今後も放射線の関わる様々な課題に柔軟に対応するべく、放射線により生じる複雑な化学反応の研究に取組みたいと思います。

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モニタリングポストを用いた核種別線量評価手法の開発

大洗研究開発センター 安全管理部環境監視線量計測課
山田純也

はじめまして。大洗研究開発センター安全管理部環境監視線量計測課の山田純也です。私が原子力機構に採用されて間もなく東日本大震災が起こりました。私の職場も被災し、停電や断水が続く中、昼夜問わず、環境中の放射線のモニタリングの対応に当たりました。対応を通して、インフラや人的資源が限られる状況下において、環境中の放射線に関する情報を収集することの重要性や困難さを実感しました。また、事故直後の福島県における環境放射線モニタリングデータは、必ずしも充実したものとは言えず、緊急時における住民の被ばく線量の評価等について、多くの課題が残りました。 このような課題の解決に役立てるために、現在、モニタリングポストという既存の設備を上手く活用し、簡便でしかも迅速に放射線被ばく線量を評価するための研究開発に取り組んでいます。

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