工務技術部
工務技術部は、下記の(1)~(4)の業務を通して、核燃料サイクル工学研究所における廃止措置、研究開発、技術開発を支えています。
(1) 電気、水、蒸気、ガス、冷却水、圧縮空気等の各種ユーティリティの供給
(2) 所内における新規施設の建設
(3) 建物、構築物及び建築設備の営繕工事
(4) 情報・通信ネットワークの整備・維持管理

電気設備
特高変電所では、電力会社から村松線(1号線及び2号線)によって154kVで受電し、変圧器で6.6kVに降圧した後、各施設(二次変電設備)に供給しています。また、核燃料サイクル工学研究所内各所に非常用発電機を配備し、停電時においても重要な設備へ電気が供給できるよう備えています。さらに、津波の影響を考慮して研究所内の高台に屋外軽油タンクを設置し、緊急時に備えた非常用発電機等の燃料備蓄を行っています。
特高変電所 変圧器ユニット
電力会社から受電した電気(154kV)を6.6kVに降圧する設備です。
非常用発電機(ディーゼル)
停電時に電力を供給する発電機です。
給水設備
給水設備では、工業用水を茨城県、上水を東海村から受水(購入)し、所内各施設へ給水しています。また、給水方式を高架水槽方式からポンプ直送方式に変更し、システムの合理化を図っています。
給水施設監視装置
ポンプ棟供給設備の供給状態を監視する装置です。
工業用水ポンプ
所内各施設へ工業用水を供給するポンプです。
蒸気設備
蒸気発生施設(中央運転管理室)では、ボイラで蒸気を製造し、冷暖房用、プロセス用(加熱用、動力用等)及び洗濯用として所内各施設へ供給しています。
中央運転管理室
蒸気を製造する施設です。
ボイラ
蒸気を製造するボイラです。
排水設備
一般雑排水処理施設では、各施設から発生する生活排水(し尿、手洗い水、流し排水)及びユーティリティ排水の処理を行っています。
排水基準値以下であることを水質分析により確認し、核燃料サイクル工学研究所北側を流れる新川に放流しています。
一般雑排水処理施設
生活排水及びユーティリティ排水を処理する設備です。
情報通信ネットワークの運用管理
情報の共有化のためのイントラネットの利用促進と維持、各種研究開発における評価・解析のための計算機利用支援、内線・外線電話・携帯電話・PHS及び放送設備等の所内通信設備の維持等、研究所内の業務活動を支える基盤となる所内ネットワークを運用管理しています。
ネットワーク室
施設の設計・建設
工務技術部において、これまで再処理施設に係る新規施設の建設等を行ってきました。
近年では、再処理施設以外にも幅広く携わっており「安全管理棟の耐震改修工事」や「第三ウラン貯蔵庫建設工事」等を実施しています。
第三ウラン貯蔵庫 建設工事(工事風景)
第三ウラン貯蔵庫 建設工事(建家外観)
施設の営繕業務
核燃料サイクル工学研究所内の建物構築物について、各部からの依頼を受け営繕工事を行っています。
営繕工事としては、道路や駐車場の整備工事、老朽した建物・設備の補修・更新工事、耐震化対応工事(耐震改修・解体撤去)等多岐に渡っています。
構内道路等補修工事(補修工事風景)
構内道路等補修工事(補修工事後の外観)