平成23年5月31日
独立行政法人
日本原子力研究開発機構
東海研究開発センター
核燃料サイクル工学研究所

平成23年福島第一・第二原子力発電所等の事故を踏まえた再処理施設の緊急安全対策に係る実施状況の報告について

当機構は、経済産業大臣からの福島第一・第二原子力発電所事故を踏まえた緊急安全対策の実施指示を受け、津波により、3つの機能(交流電源を供給する全ての設備の機能、再処理施設の放射性物質の崩壊熱を除去する機能及び水素の発生のおそれがある設備においてその滞留を防止する設備の機能(以下「全交流電源供給機能等」という。))を喪失したとしても、再処理施設の全交流電源供給機能等を回復するための緊急安全対策について直ちに取り組んでおり、本日、その実施状況を経済産業大臣に報告いたしました。

当機構は、引き続き、緊急安全対策を実施していくとともに、今後も事故の分析や評価により得られた新たな知見を安全対策へ適切に反映し、再処理施設の安全確保に万全を期してまいります。

※ 経済産業大臣からの実施指示(平成23年5月1日付)
再処理施設を対象に、再処理事業者に対して以下の緊急安全対策に直ちに取り組むよう求める。
これらの緊急安全対策の実施状況(今後の取り組む計画を含む。)を原子力安全・保安院に早急に報告するよう求める。

1.津波その他の事象を踏まえた緊急時安全対策について

@ 緊急点検の実施
津波その他の事象に起因する緊急時対応のための機器、設備の緊急点検の実施
A 緊急時対応計画の点検及び訓練の実施
全交流電源供給機能等喪失を想定した緊急時対応計画の点検及び訓練の実施
B 緊急時の電源確保
再処理施設内の電源が喪失し、緊急時電源が確保できない場合に、必要な電力を機動的に供給する代替電源の確保
C 緊急時の全交流電源供給機能等喪失に対する長期的な対策
通常の全交流電源供給機能等が喪失した場合に、その全交流電源供給機能等復旧のための長期的な対策
D 再処理施設における構造等を踏まえた当面必要となる対応策の実施

2.非常用動力装置の複数台の運転待機状態の確保

添付資料:
平成23年福島第一・第二原子力発電所等の事故を踏まえた再処理施設の緊急安全対策に係る実施状況の報告について(概要)[PDF]

以上


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