平成24年9月6日
独立行政法人日本原子力研究開発機構

東海再処理施設 分析所における汚染検出について

1.発生日時
平成24年9月6日(木) 19時30分頃(非管理区域の配管の汚染確認時刻)
2.発生場所
東海研究開発センター 核燃料サイクル工学研究所
再処理施設 分析所ユーティリティ室(非管理区域)
3.状況
午前中、管理区域内で計測設備を点検していた作業員が、退出時のサーベイで右手に汚染を検出した。核種分析の結果、自然放射性核種(Po-210;ポロニウム)であることが判明した。汚染の発生場所を特定するため、汚染原因となり得る作業について調査を行っていた。
  • 16時45分頃 同作業員の衣服を念のため測定したところ、上着左腹部より汚染(Am-241;1Bq/cm2)を検出。
  • 19時30分頃 同作業員は、前日(9月5日)に分析所ユーティリティ室で、天井付近の排水配管(放射性廃液配管)の肉厚測定を行っていたことから、当該配管を検査したところ、配管表面に汚染を確認(α;7.1×102Bq/cm2以上)。
  • 20時00分頃 汚染拡大防止のため当該配管を使用禁止とし、同室を一時管理区域に設定。
4.原因
調査中。
5.環境への影響
肉厚測定に使用した測定器に汚染があったが、ユーティリティ室の床及び当該測定器の保管部屋も含め汚染がないこと並びにユーティリティ室に設けた仮設のダストサンプラで空気汚染が認められなかったことから、環境への影響はない。
6.従業員への影響
当該作業に従事した3名の身体サーベイ、鼻スミヤ、ホールボディカウンター、肺モニタの結果は異常なし。バイオアッセイ実施予定。

参考資料 [形式:PDF]

以上


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