放射性廃棄物 原子力の基礎知識 メニュー
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5.4 高レベル放射性廃棄物の処理・処分 2  
高レベル放射性廃棄物は、ガラス固化されることでより安定な形態となりますが、放射能が元のウラン鉱石のレベルに戻るまでには、数万年の期間を要します。このため、高レベル放射性廃棄物が人とその生活環境に影響を与える可能性も長期に及ぶこととなります。その対策として、地上において長期間貯蔵管理する方法、宇宙や深海底、南極の厚い氷の下、深い地層の中といった生活環境から遠く離れた場所へ処分する方法、寿命の長い放射能を消滅する方法といった技術が検討されてきました。このうち、自国の中で処分することが可能である、現在の科学技術で実現することが可能である、必要があれば取り出しが可能である、などといった理由により、日本を含め多くの国が最も合理的な手段として、深い地層の中といった生活環境から遠く離れた場所へ処分する方法である「地層処分」を選定しています。
地層処分は、人工のバリア(構造物)と天然のバリア(地層)からなる多重のバリアに よって、放射能を閉じこめるという考え方に基づいています。人工のバリアは、ガラ ス固化体、ガラス固化体を格納する金属製の容器(オーバーパック)、オーバーパック と岩盤との間に充填する粘土(緩衝材)から構成されます。
高レベル放射性廃棄物は、2030年から2040年頃に地下300メートルより深い安定な地層中に処分される計画であり、2000年10月に設立された「原子力発電環境整備機構」(経済産業大臣の認可法人)によって段階的に事業が進められることとなっています。

原子力発電環境整備機構

多重のバリアの図

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