放射能と放射線の単位

放射能の単位

射能の単位にはベクレル(Bq)を用います。

1Bqは1秒間に1個の放射性壊変をする放射性物質の量を表します。

なお、ベクレル(Bq)が単独で使われることは少なく、単位体積当たり又は単位重量当たりの放射能の強さを表すBq/リットル、Bq/kgなどがよく使われます

放射線の単位

射線の単位には、グレイ、シーベルトを用います。

吸収線量:グレイ(Gy)

物質がどれだけ放射線のエネルギーを吸収したかを表す量です。1Gyは物質1kg当り、1ジュールのエネルギー吸収を与える量です。単位としてはグレイ単独よりその100万分の1を意味するマイクログレイ(μGy)、10億分の1を意味するナノグレイ(nGy)が通常よく使われます。

線量当量:シーベルト(Sv)

放射線が人体に及ぼす影響を含めた線量です。

線量当量=吸収線量×線質係数×その他の補正係数

放射線が生物に及ぼす効果は、放射線の種類やエネルギーによって異なります。単位としては、シーベルト単独よりその1,000分の1を意味するミリシーベルト(mSv)、100万分の1を意味するマイクロシーベルト(μSv)が通常よく使われます。