環境モニタリング

モニタリングとは

子力施設では、平常運転時においてもごくわずかな放射性物質を放出しています。

 環境モニタリングとは、この放射性物質による周辺住民の線量当量が年線量当量限度よりも十分低くなっていることを確認するために、陸上や海洋の環境監視計画に従って事業所周辺における空間の放射線量を測定したり、環境試料として農畜産物や土壌などの陸上試料、さらに海産生物、海水や海底土などの海洋試料について放射能分析測定・評価を行うことをいいます。

目的

  1. 周辺公衆の線量を推定、評価すること。
  2. 環境における放射性物質の蓄積状況を把握すること。
  3. 原子力施設からの予期せぬ放射性物質の放出による周辺環境への影響の評価に資するとともに、平常時にモニタリングを強化するか否かの判断に資すること。

分類

子力施設から放出される放射性物質は、気体廃棄物及び液体廃棄物及び固体廃棄物に大別できます。環境モニタリングは、これらについて次の3つに分類し、実施しています。

  1. 空間線量モニタリング:気体廃棄物による空間放射線量測定
  2. 陸上モニタリング:気体廃棄物による陸上試料の放射能分析
  3. 海洋モニタリング:液体廃棄物による海洋試料の放射能分析