線量当量算出のために施設周辺における農畜産物、飲料水及び海産物中の放射能を測定しています。 化学分析をするために、蒸留、乾燥、灰化等、その試料に適した前処理を行います。
各種試料の放射性核種濃度検出限界は以下の通りです。
農畜産物については、過去に行われた大気圏内核実験による放射性降下物(フォールアウト)の影響を受け、低い濃度で検出されることもありましたが、最近はその影響はほとんど見られなくなってきました。 14C(炭素)についても大気圏内核実験による影響を大きく受けています。14Cは半減期が5千年と長く、地球上に広く分布していることから、現在でも検出されています。 貝や海藻からプルトニウムが検出されていますが、これらについても、大気圏内核実験による放射性降下物の影響が今でも残っているためです。