平成28年11月18日

国 立 研 究 開 発 法人

日本原子力研究開発機構

敦 賀 事 業 本 部

敦賀事業本部週報

(期間:11月12日 〜11月18日)

今週のまとめ

・「ふげん」第29回定期検査実施中

・「もんじゅ」性能試験中(原子炉停止中)

〜 すぐれた技術 確かな安全  世界に示す 新生「もんじゅ」 〜

高速増殖原型炉もんじゅ

もんじゅ運営計画・研究開発センター

1.作業状況等

(1)「もんじゅ」プラント状況

○性能試験中(原子炉停止中)

 ・1次主冷却系(ナトリウム温度 約200℃)

  Aループ ポニーモータ運転中

  Bループ ナトリウムドレン

  Cループ ポニーモータ運転中

 ・1次メンテナンス冷却系(ナトリウム充填開始(11/16))

 ・2次主冷却系(ナトリウム温度 約200℃)

  Aループ ポニーモータ運転中

  Bループ ナトリウム充填(11/14)

  Cループ ポニーモータ運転中

(2)もんじゅ敷地内破砕帯追加調査

(3)その他

○設備保全対策

 ・原子炉冷却系統施設

   原子炉補機冷却海水系設備点検

   2次冷却系設備点検

   補助冷却設備点検

 ・その他原子炉の附属施設

   換気空調設備点検

   ディーゼル発電機設備点検

○ヒューマンエラー等への対応

  9月にナトリウム漏えい検出器の点検時に誤ったケーブルを外すなどの事象が発生したことから、理事長指示の下、ヒューマンエラーの徹底的な撲滅及び火災発生の防止に向けて、現場作業に関する点検を実施してまいります。

【9月16日 週報にてお知らせ済み】


  「もんじゅ」と原子力機構本部の安全・核セキュリティ統括部が連携し、原因分析や所内の巡視点検を行った結果、指差呼称やダブルチェックの徹底が十分でなかったこと、ケーブル端子や設備の系統毎の境界が視認しにくいことなどが確認されました。対策として、作業要領書へのダブルチェックの記入欄の追加、設備への境界の明示や作業中の操作対象外設備への養生、ヒューマンエラー防止に係る継続的な教育等を実施することとしました。引き続き、ヒューマンエラーなどの撲滅に向け、取組みを進めていきます。

2.来週の予定

(1)「もんじゅ」プラント状況

○性能試験中(原子炉停止中)

 ・1次主冷却系(ナトリウム温度 約200℃)

  Aループ ポニーモータ運転

  Bループ ナトリウム充填、ポニーモータ運転

  Cループ ポニーモータ運転

 ・1次メンテナンス冷却系(ナトリウム充填中)

 ・2次主冷却系(ナトリウム温度 約200℃)

  Aループ ポニーモータ運転

  Bループ ポニーモータ運転

  Cループ ポニーモータ運転

(2)もんじゅ敷地内破砕帯追加調査

(3)その他

○設備保全対策

 ・原子炉冷却系統施設

   原子炉補機冷却海水系設備点検

   2次冷却系設備点検

   補助冷却設備点検

 ・その他原子炉の附属施設

   換気空調設備点検

   ディーゼル発電機設備点検

   屋外開閉所、主要変圧器設備点検


原子炉廃止措置研究開発センター

1.作業状況等

(1)「ふげん」プラント状況

○廃止措置作業中(使用済燃料搬出期間)

 ・原子炉冷却系統施設(隔離冷却系設備等)の解体撤去工事

 ・重水系ヘリウム系等の汚染除去工事(カランドリアタンク及び重水冷却系、重水 浄化系等のトリチウム除去等)

 ・第29回定期検査実施中

○10月27日9時57分頃、原子炉補機冷却水サージタンク(非放射性)の水位高警報が発信し、現場確認により、原子炉補助建屋3階(管理区域)の床面のファンネル(排水枡)2箇所から水が溢れ、水溜まりとなっていることを確認しました(回収量約8リットル)。溢れた水に放射能は含まれておらず、サージタンクからオーバーフローした水が当該ファンネルから溢れたものと推定しています。

  同時間帯に点検が完了した制御用空気圧縮機に補機冷却水を通水する作業を行っており、オーバーフローした原因等について調査を実施しています。

  なお、本事象による周辺環境への放射能の影響はありません。

 *原子炉補機冷却水:原子炉施設で運転している機器の熱を除去する冷却水

  サージタンク:補機冷却水の温度変化に伴う液の膨張を吸収するためのタンク

【10月28日 週報にてお知らせ済み】


 水が溢れた原因は、点検が完了した制御用空気圧縮機に補機冷却水を通水する作業の際、作業関係者による作業手順等の調整が不十分であったことから、当該圧縮機の冷却水として通常使用する原子炉補機冷却水系統と予備の系統が繋がり、圧力の高い予備の系統の水が原子炉補機冷却水系統へ流れ込み、サージタンクからオーバーフローした水が、当該ファンネルから溢れたものと推定しました。

  対策として、点検作業時には、関係者間で適切に作業手順等の調整が行われるよう所内ルールに規定しました。


○11月2日11時17分頃、作業員が廃棄物処理建屋地下1階(管理区域)の機器ドレンファンネル(排水枡)から水が溢れていることを確認しました(溢れた水の量約6m3)。

  溢れた水は、廃樹脂貯蔵タンク等の洗浄に使用される洗浄水で、当該ファンネルに流入している洗浄水配管の弁を閉じたところ、水の溢れは停止しました。

  溢れた水に放射性物質は含まれておらず、放射能による周辺環境への影響はありません。

【11月4日 週報にてお知らせ済み】


  水が溢れた原因は、弁等の点検終了に伴い、漏えい確認のため洗浄水を通水した際、通常「閉」を維持すべき洗浄水配管の弁が「開」となっていたため、洗浄水が当該ファンネルに流入し、その流入量が多く、排水しきれず、溢れたものと推定しました。

  洗浄水配管の弁が「開」となっていた原因は、同建屋にあるポンプの点検計画を作成する際に系統図と現場との照合が不十分であったため、点検終了後に当該弁を「開」とする計画としたものです。

  対策として、設備点検等の計画作成時には、系統図と現場の照合を確実に実施すること等を所内ルールに規定しました。

2.来週の予定

(1)「ふげん」プラント状況

○廃止措置作業中(使用済燃料搬出期間)

 ・原子炉冷却系統施設(隔離冷却系設備等)の解体撤去工事

 ・重水系ヘリウム系等の汚染除去工事(カランドリアタンク及び重水冷却系、重水 浄化系等のトリチウム除去等)

 ・第29回定期検査実施中


敦 賀 事 業 本 部

原子力緊急時支援・研修センター(福井支所)

1.今週の主な実績

○「みはまナビフェス2016」ブース出展(於:美浜町役場特設会場(11/12〜13))

○「越前おおの産業と食彩フェア2016」ブース出展(於:結とぴあ(11/12〜13))

○「松原公民館落成記念フェスティバル」ブース出展(於:松原公民館(11/13))

○さいくるミーティング(一般団体等2件)

2.来週以降の主な予定

○「青少年のための科学の祭典2016福井大会」ブース出展(於:福井県児童科学館(11/19〜20))

○文部科学省受託事業「放射線利用技術等国際交流(講師育成)事業」に係る「原子力行政コース」の開催(於:若狭湾エネルギー研究センター(11/21〜12/9))

○レーザー応用技術 産学官連携成果報告会(11/24〜25)

○さいくるミーティング(一般団体等2件)