今回は「敦賀国際エネルギーフォーラム」(4月25、26日開催)から、セッションIIの概要をご紹介します。FBR(高速増殖炉)は、フランスやロシアでは原型炉を運転中、アメリカでも実験炉の運転経験があります。また、中国では現在、実験炉が建設中ですし、日本同様エネルギー資源に乏しい韓国でも、将来に向け研究開発が進められています。 セッションには、これらの国の専門家が参加され、今後の世界のエネルギー安定供給や地球温暖化の防止、クリーンな水素エネルギーの製造などに、原子力の利用は大きな役割を担っていること、そして、限りあるウラン資源の有効利用を図り、原子力の働きをさらに高めていくために、国際協力のもとでFBRの研究開発を進めていく必要のあることが、改めて確認されました。 |
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そのなかで、FBR技術の進展には「もんじゅ」の運転経験が重要であり、共同研究に参加したい、若い技術者を派遣して経験を積ませたい、といったご発言もいただきました。私たち「サイクル機構」としても、県民の皆さまのご理解をいただきながら安全の確保を第一に「もんじゅ」の運転を再開し、各国の情報を共有しながら国際的な研究開発が行える場にしていければと考えています。 |