セッションI「各国の21世紀におけるエネルギー政策と原子力の展望」
平成14年6月26日

  今回は「敦賀国際エネルギーフォーラム」(4月25、26日開催)から、セッションIでの各国専門家の講演の概要をご紹介します。

フランス
資源に乏しくエネルギー供給の安全保障が重要な課題であるフランスでは、原子力発電の推進によってエネルギーの自給率を大きく向上させました。さらに持続可能なエネルギー源として、高速増殖炉など次世代型原子力発電の開発を進めています。

中国
経済の成長と生活水準の向上には電気が不可欠です。現在、中国では石炭火力が中心ですが公害問題もあり、クリーンで経済性も高く大規模に使用できる原子力発電の活用に取り組んでいます。建設中・計画中とも四基あり、高速増殖炉の実験炉も建設中です。
アメリカ
アメリカの発電も石炭火力が中心です。原子力の割合は20%ですが、新しいエネルギー政策では原子力発電の拡大がうたわれました。近い将来には新型の発電所が建設され、原子力発電が電力供給と地球温暖化防止に一層貢献するものと期待しています。

日本
資源小国の日本ではウラン資源の有効利用が不可欠であり、70年弱といわれるウラン資源の利用年数を1000年のオーダーにできる高速増殖炉の開発など、核燃料サイクルの確立が国の基本方針となっています。




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