平成14年3月13日

  暮らしの中から出てくる、さまざまなゴミ。食品だけでも年間におよそ2000万トンが捨てられているそうです。その内訳は、家庭から出るものと、家庭以外のスーパーやコンビニエンスストア、外食産業などから出るものが、ほぼ半々。家庭では、つくった食事の8%が捨てられている計算になるそうです。
  こうした食品廃棄物を資源として再利用するため、昨年四月に「食品循環資源再生利用促進法(食品リサイクル法)」が施行されました。賞味期限切れの弁当や惣菜から有機肥料をつくり、この肥料を使って野菜を栽培して再び弁当などの食材として利用するというリサイクルの取り組みも始められています。
  食糧の自給率が低い日本にとって、こうしたリサイクルは大きな意味をもっていますが、この食糧よりさらに自給率の低いエネルギーの分野では、なおのことリサイクルは重要な課題です。私たち「サイクル機構」が研究開発を進めている高速増殖炉は、そのための取り組みのひとつで、限りあるウラン資源の利用効率を数十倍に高めることができます。
  エネルギーの一層の安定確保をめざし、「サイクル機構」ではこれからも、高速増殖炉の安全性や信頼性の更なる向上に取り組んでまいります。 




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