原子力発電のウラン燃料は、一度使い終わった後も約97%を燃料として再利用することができます。残りの約3%は、強い放射能を持つ高レベル放射性廃棄物です。その発生量は、一生の間に使う電気の半分を原子力発電でまかなうと仮定しても、一人あたりゴルフボール三個分ほどと、少ないものです。しかし、これを人間や環境に影響を与えないよう安全・確実に処分する必要があります。 そこで日本では、ガラスに混ぜて固め頑丈な容器に密封したうえで、安定した深い地層の中に埋設することにしています。昨年10月には実施主体の「原子力発電環境整備機構」が設立され、今後、段階を踏みながら処分施設建設地の選定が進められる予定です。 |
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私たち「サイクル機構」でも、長年にわたり地層処分に関する研究開発を続け、これまでに廃棄物の処分に適した地質環境が国内に広く存在していることなどを明らかにしています。こうした研究開発の現状や成果、今後の展望などについての報告会を、本日、東京で開催します。今後もさらに将来へむけ、地層処分の技術的な信頼性の検証や安全評価手法の確立などに取り組んでいく計画です。 |