平成13年10月10日

 今年の夏のように暑い日が続くと、地球温暖化の影響ではないかと思えてきます。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)では、2100年の地球の平均気温は、1990年に比べて1.4℃から最大5.8℃上昇すると予測しています。しかも、地球温暖化の主な原因となる二酸化炭素(CO)の大気中の濃度は、過去42万年の中で現在が最も高くなっているといわれているのです。
 ところで昨年度、日本では発電によって、電力使用量1kWhあたり0.371kgのCOが発生しました。この排出量は、発電時にCOを出さない水力や原子力での発電比率が高いカナダやフランスよりは多いものの、欧米主要国より低い水準となっています。
情報サイクリングNO.73
 また、原子力、水力、LNG火力などによって約4.4億トンのCOの排出が抑制されたことも明らかになりました。なかでも原子力は、そのうちの約2.4億トンを抑制しました。これは1999年度の国内のCO排出量の約20%にも相当します。
 私たち「サイクル機構」では、地球温暖化の防止に役立つ原子力の一層の有効利用をめざして、これからも安全を第一に、核燃料サイクルの確立に取り組んでまいります。




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