情報サイクリングNO.61
平成13年月11日

Q.高レベル放射性廃棄物は、どのように処分されるのですか?
A.高レベル放射性廃棄物は、原子力発電の使用済燃料から再利用可能な燃え残りのウランやプルトニウムを回収した後の廃液です。この廃液はステンレス容器の中でガラスと一緒に固められ(ガラス固化体)、30〜50年冷却のために貯蔵。その後、厚い金属の容器に入れ、さらに粘土の一種でできた水を通しにくい緩衝材で包み、地下数百mの安定した地層の中につくる処分場に入れる計画となっています。「サイクル機構」は、この地層処分技術の確立に必要な研究開発を進めています。
Q.プルサーマルを行えば、高速増殖炉はいらないのではありませんか?
A.プルサーマルも高速増殖炉も、燃料としてプルトニウムを使います。しかし、プルサーマルではプルトニウムを燃やす(核分裂させる)ことはできても、増やすことはできません。一方、高速増殖炉には燃料に使った以上のプルトニウムをつくり出せるという特長があり、貴重なウラン資源を約60倍有効に利用することをめざしています。プルサーマルでもウラン資源を2〜3割節約できますが、将来のエネルギー資源の確保には不十分で、高速増殖炉の必要性に変わりはありません。




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