情報サイクリングNO.59
平成13年月14日

Q.世界的に停滞している高速増殖炉開発を、日本はなぜ続けるのですか?
A.高速増殖炉の役割は世界的に認められ、アメリカやヨーロッパの先進国では、すでに「もんじゅ」レベル(原型炉)の技術開発を終えています。現在の停滞は「当面ほかのエネルギー源があるので実用化を急ぐことはない」、「経済状況が厳しく開発費が不足している」などの理由によるもので、フランスやロシア、インド、中国などでは研究開発が続けられています。資源小国の日本では欧米先進国のレベルに追いつくとともに、将来へ向け着実な開発を続ける必要があると考えています。
Q.高速増殖炉は高いと聞いていますが、将来は安くなるのですか?
A.研究開発段階にある高速増殖炉の建設費は、量産効果が得られている軽水炉と比べ1.3倍程度になる見通しが得られていますが、更なる低減に向け炉型の変更も視野に入れた研究を進めています。また、高速増殖炉には発電をしながら準国産の資源をつくり出す働きがあり、経済性を見る際には、こうした面にも目を向けていただきたいと考えています。




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