情報サイクリングNO.56
平成13年月24日

 新型転換炉「ふげん」は、昨年の5月5日には運転開始以来の累積発電電力量が200億kWh(敦賀市で使う電気の約27年分に相当)に達しました。その後、7月下旬から定期検査を実施していましたが、この1月19日に終了し本格運転を再開いたしました。
 「ふげん」はウラン資源の有効利用をめざして開発された発電所で、プルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を使用しています。MOX燃料の使用量は世界全体の約4分の1を占め、ひとつの発電所としては世界最高の使用実績をもっています。これまで我が国のプルトニウム利用技術の確立に大きく貢献してきましたが、今後の高速増殖炉の開発にも役立てていきたいと考えています。
 そして、2003年に「ふげん」は運転を止め、安全で効率的な原子力施設の廃止措置の技術開発に取り組むことになります。最適な解体手順や廃棄物のリサイクルなどの処理方法、放射性物質の除染方法などの検討を進め、その成果を国内外へ広く公開しながら、20〜30年かけて研究開発を行う計画です。
 これからも安全の確保を第一に地域の一員として歩み、環境にやさしい廃止措置技術の研究開発に取り組んでまいります。




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