情報サイクリングNO.48

平成12年9月27日

 「分別」という言葉は、「ぶんべつ」と読むか「ふんべつ」と読むかで意味が変わってきます。「ぶんべつ」は文字通り種類別に分けること。「ふんべつ」は思案、判断などを表わします。実は「別」という漢字には、わきまえるという意味があるのだそうです。
 たとえば家庭などから出るゴミを使えるものと使えないものとに分ければ、リサイクルによって資源やエネルギーを節約でき、環境保全にも役立ちます。「分別(ふんべつ)」をもってゴミの「分別(ぶんべつ)」に協力したいものですね。
 ところで、原子力発電所で一度使い終わったウラン燃料も、使えるものと使えないものとに分けられます。使用済みの燃料を再処理工場で化学的に処理すると、まだ使える燃え残りのウランやプルトニウムと、廃棄物とに分けることができるのです。使用済みの燃料に含まれている成分のうち、再利用可能なものは約97%。使用済燃料は貴重な資源ともいえるものなのです。

   
 こうして回収したウランやプルトニウムをくり返し利用していく仕組みが、核燃料サイクルです。資源に乏しい日本にとって大きな役割をもつことから、私たち「サイクル機構」では、その技術の確立に取り組んでいます。
     




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