情報サイクリングNO.45

平成12年8月9日

 これまで二回にわたってご紹介してきた通り、国の原子力政策の基本となる長期計画を策定する会議の第三分科会において、「もんじゅ」の早期の運転再開が提言されました。
「もんじゅ」の当面の役割としては、次の二点があげられています。まず、発電に使用した以上のプルトニウムをつくり出すなど高速増殖炉の性能を確認し、発電プラントとしての信頼性の実証をめざして運転経験の蓄積と技術の改良を進めること。そして、ナトリウムの取扱技術の確立をめざした研究開発を行うことです。また、長期的には高速中性子を提供する施設としての有効な活用も重要と指摘。さらに、「もんじゅ」は国際的に見ても発電設備をもつ貴重なプラントであり、その運転や保守で得られるデータは世界での高速増殖炉の研究開発にも役立つと期待されることから、「もんじゅ」やその周辺施設を国際協力の拠点として整備し、研究開発の成果を広く国内外に発信することが重要としています。
   
 私たち「サイクル機構」では、確実なナトリウム漏えい対策や安全総点検の結果をふまえた改善を行うなど、施設の安全性の一層の向上と職員の安全意識の向上をはかり、地域の方々のご理解をいただきながら、「もんじゅ」の運転再開をめざしていく考えです。 
     




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