フォーラム福井を開催します

平成12年6月14日

 中国の象徴的な映像として、以前は自転車の群れがよく紹介されました。しかし今では自動車の普及も進み、保有台数は1980年の93万台から96年には1100万台へと急増しています。中国では人口も年間に1000万人以上増えているといわれ、人口増加や生活水準の向上にともない、エネルギーの需要も大幅に増えていく見通しです。
 この中国などアジアを中心に世界のエネルギー需要が増える一方、地球のエネルギー資源には限りがあり、また、石油など化石燃料の燃焼で発生する二酸化炭素が地球温暖化の主な原因となっています。こうしたなか、少量の燃料で多くの発電ができ、二酸化炭素の発生量が極めて少ない原子力発電の導入が、アジアの国々で積極的に進められています。
   
 私たち「サイクル機構」が研究開発を進めている高速増殖炉は、発電しながら使った以上の燃料をつくり出す新しいタイプの原子炉で、ウラン資源の利用効率は今の数十倍に高まります。福井から世界へ向けて、地球温暖化の防止と世界のエネルギー安定確保に高速増殖炉が貢献できるよう、私たちは安全の確保を前提に、これからも「もんじゅ」を有効に活用していきたいと考えています。
 




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