今回は、「もんじゅ」のナトリウム漏えい事故の反省をふまえて私たち「サイクル機構」が考えている、ナトリウム漏えい時の対策についてご説明いたします。 あのような事故を2度と起こさないためには、漏えいを防ぐ対策を講じたうえで、さらに漏えいが発生した場合に備えた対策にも万全を期しておくことが必要です。そこで、安全総点検では、温度計以外にもナトリウムを扱う場所すべてにわたるチェックを行い、問題のないことを確かめました。 |
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そのうえで、漏えいを素早く発見し中央制御室で確認できるよう、各所にテレビカメラなどを設置する考えです。また、交換する温度計自体にも漏えい検出器を内蔵します。こうした確実な監視を行い、漏えい時には即時に原子炉を停止するとともに換気系も止め、ナトリウムを別のタンクに移します。このスピードを上げるため、タンクとつなぐ配管を太くすることも考えています。 また、漏れたナトリウムが燃えても確実に消火し燃え広がらないようにするため、配管室などの中にはチッ素ガスを注入します。さらに、その効果が上がるよう内部を仕切り、壁や天井を断熱構造とする計画です。 |