今年の干支の竜は12支のうち唯一の想像上の生物で、大小・長短さまざまに変化するといわれています。この変幻自在ぶりは、電気に似ているといえるかもしれません。 電気は、暮らしの中でさまざまな形に変化して活躍しています。ある時は光に、ある時は動力になり、熱になるかと思えばコンピュータで情報を処理したりと、実にさまざま。しかも、使いやすくクリーンという特長も備えています。このため、電気の需要は年々増え、今後10年間も年平均約2%のペースで伸びていくと予想されています。 |
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しかし、電気の需要が増えれば、その分、電気をつくるエネルギー資源は減っていきます。貴重な資源をできるだけ有効に大切に使っていくことが求められているのです。 高速増殖炉「もんじゅ」の開発など、私たち「サイクル機構」が進めている事業の最大の目的は、資源を有効に利用する技術の確立です。今年はミレニアム(1000年紀)の年ですが、高速増殖炉が実用化すれば、ウラン資源を次の1000年も利用していくことができるのです。私たちはこれからも、暮らしの未来を見つめながら事業を進めてまいります。本年も、よろしくお願い申し上げます。 |