プルトニウムで電気をつくり、発電中に使った以上のプルトニウムをつくり出す高速増殖炉。資源が少ない日本のエネルギー確保に有効なことから、私たち「サイクル機構」の前身である動燃事業団がその開発に取り組みました。昭和52年には、茨城県の大洗工学センター内で実験炉「常陽」の運転を開始。その経験を踏まえて同60年、福井県敦賀市白木で「もんじゅ」の建設を開始しました。 |
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「もんじゅ」は実際に発電を行う原型炉で、発電プラントとしての働きや大型化への技術的な可能性を確認するための原子炉です。平成7年の8月に初発電に成功しましたが、その後、100%出力試験をめざすなかで2次冷却系からナトリウムが漏えいいたしました。 今日12月8日で、この事故発生から4年が経過しました。「サイクル機構」では、この間、事故原因の徹底究明に努めるとともに、設計段階にまでさかのぼり安全にかかわる機能や設計の健全性を点検し、さらに、運転手順書の見直し、品質保証体系の点検など、「もんじゅ」全体を総合的に見直す安全総点検を実施し、設備の改善方針をまとめています。また、意識改革の推進や通報連絡体系の見直し、情報公開の徹底などに努めています。 |