地球はさまざまな資源に恵まれ、人間はこれらを利用することで、今の暮らしを築いてきました。しかし、資源には限りがあり、石油や石炭、天然ガスなどの化石資源も、今の使用量のままなら21世紀の半ば頃に、石炭以外はほとんど使い尽くされてしまうと予測されています。途上国の人口が増え生活レベルが向上すれば、もっと早い時期に資源が不足してくることも考えられます。 |
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そこで、無尽蔵に使えるエネルギーとして太陽光や風力などの自然エネルギーに期待がかけられています。しかし自然エネルギーはお天気まかせで、経済性や安定供給の面で主力電源とするのは難しいのが実情です。 こうした化石資源や自然エネルギーの状況から、私たちは高速増殖炉を将来のエネルギーを支える重要な選択肢のひとつと考えています。高速増殖炉はウランを数千年にわたって利用できる資源に変えることができ、また、自然エネルギーと同様、地球温暖化を招く二酸化炭素をほとんどださないというメリットも持っています。 私たち「サイクル機構」では、将来へ向け今後も高速増殖炉の安全性や経済性などを追求していく考えです。 |