国際フォーラムの話題から(5)
高速増殖炉の役割と「もんじゅ」への期待
平成11年8月25日
 今回は、国際フォーラムの中でいただいた「もんじゅ」に関するご意見やご要望などをご紹介いたします。
 まず、高速増殖炉は地球温暖化の問題を解決する有望な手段であるとのご指摘がありました。原子力は、現在すでに地球温暖化の原因となる二酸化炭素の増加抑制に役立っていますが、高速増殖炉によってさらにウラン資源の利用効率を今の約60倍に高めることができるためです。
 こうしたことから「もんじゅ」の運転再開は、世界のエネルギー問題の解決に大きく貢献するであろうというご意見をいただきました。
 また、高速増殖炉の実現には国際協力が重要で、運転再開後には「もんじゅ」を国際公共財として有効に活用し、日本から世界へ広く情報を発信していくことが必要であり、海外の研究者もそれを期待していることが表明されました。
 今回まで5回にわたり『第1回敦賀国際エネルギーフォーラム』の内容をご紹介してまいりましたが、私たち「サイクル機構」では今後もこのような国際フォーラムを敦賀市で継続的に開催し、世界に向けた情報発信を進めていく計画です。




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