地球温暖化とエネルギー(原子力発電)
平成11年7月14日
 前回は、地球温暖化防止を考えたエネルギー選択の中で、自然エネルギーは重要ではあるものの基幹エネルギーにはなり得ないと考えられていることを紹介しました。
 では、これからのエネルギーをどう考えればいいのでしょうか。フォーラムでは、講演者や各国登壇者の方々の多くが、自然エネルギーと同様に発電で二酸化炭素を排出しない原子力の役割について述べています。
 地球温暖化で問題となる二酸化炭素の増加抑制に原子力が現在も大きく寄与しているといった指摘や、放射性廃棄物の適切な処理処分を前提に、現在すでに日本の電気の3分の1をまかなう基幹エネルギーとなっている原子力の利用を、今後も進めることが必要であるなどの意見が出されました。
 また、「リサイクルとゼロリリース(資源の完全利用と廃棄物ゼロ)」が時代の要請であり、原子力はこれを実現し得る可能性を持っていることも指摘されています。
 そして、これからの原子力の利用推進にあたっては、国民の理解が得られるように、原子力にとって有利ではない情報であってもきちんと発信していくべきことが主張されました。



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