今年はアインシュタインが特殊相対性理論を発表して100年目。この理論から導かれた公式が原子力発電の基礎原理となりました。それは、 |
E(エネルギー)=m(質量)×c2(光 の速度の二乗)
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というもので、質量が光の速度の二乗との掛け算という膨大なエネルギーに変わることを示しています。ウランの原子核は核分裂によって質量が0.1%減るだけですが、膨大なエネルギーを出すのです。 |
初めての原子力による発電は1951年に行われ、54年には最初の発電所が運転を開始しました。そして、それから50年がたった昨年末現在では、36の国と地域で434基の原子力発電所が運転されています。また、電力需要の伸びが大きいアジアの国々を中心に、71基が建設中・計画中となっています。 |
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「もんじゅ」のような高速増殖炉については、フランスでは原型炉「フェニックス」が運転を続けており、ロシアは実験炉と大型の原型炉を運転しています。そして、積極的な原子力開発が進むアジアでは、インドで昨年、原型炉の建設工事が始まり、さらに2007年には中国で実験炉の運転が開始される予定です。また、革新的な次世代炉候補のひとつとしても、ナトリウム冷却型の高速増殖炉は私たち 「サイクル機構」を中心に国際共同研究開発が進められています。 |