平成17年6月22日

 水がコップ一杯しかないとしたら・・・。ど れくらいまで飲んだ時に、残りを大事に飲も うと考えるでしょう。多くの方は、半分ほど に減ったあたりではないでしょうか。同じよ うに地球のエネルギー資源にも限りがありま すから、残りが少なくなるにつれ供給される 量が減り価格が上昇することが考えられます。 実際、石油の価格は中国などの消費量増大も 影響して、近年、高値が続いています。
 こうしたテーマに焦点をあて、敦賀市でエ ネルギーセミナー「高い石油時代、その変化に どう備えるか」(主催:日本原子力学会)が先週 の13日に開催されました。変化に備えるに は痛みや費用、時間がかかるものの、長い将 来まで見すえながら、石油の利用を前提とし た暮らしを変えていく必要のあることが提言 されました。そして、備えのなかで最も重要 な役割を担っているのが核燃料サイクルと高 速増殖炉の実用化であり、「もんじゅ」の運転 による一層の研究開発が必要とされました。
 「もんじゅ」については先月30日、最高裁 判決において国の安全審査の適正さが確認さ れました。「サイクル機構」としては、引き続 き改造工事を安全第一に着実に進め、運転再 開へ向け全力を尽くしていきたいと考えてい ます。
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