平成17年6月8日

 世界ではこれまでに役目を終えた原子力発 電所(含む研究炉)が10基ほど解体撤去され、 現在も20基以上の解体が行われています。 日本でもすでに小型の試験炉が解体撤去され、 現在は日本初の商業用原子力発電所であった 東海発電所の廃止措置が行われています。
 私たち「サイクル機構」でも、平成15年3 月に運転を終了した新型転換炉「ふげん」の廃 止措置の準備を進めているところです。先月 21日には、敦賀市において「敦賀国際廃止措 置セミナー」を開催し、地域の企業からも多数 の方々にご来場いただきました。今回のセミ ナーでは、日本をはじめドイツやフランス、 イギリスの原子力の専門家から、各国におけ る廃止措置の状況や解体により発生する廃材 のリサイクル事例などをお話いただきました。
 「サイクル機構」としては、「ふげん」の廃止 措置を通して、原子力発電所の廃止措置が安 全に安心して達成可能なことを実証していき たいと考えています。そのために、施設の安 全な解体技術や環境にやさしい廃止措置とす るための廃材のリサイクル技術などに、地域 の企業等と手を携えて取り組んでまいります。
 これからも安全の確保を大前提に、「ふげん」 の廃止措置が地域との共生を図るモデルケー スとなるよう一層の努力を重ねてまいります。

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