平成16年12月22日

 今月の1日から3日にかけて、敦賀市にあ る私たち「サイクル機構」の国際技術センター で二つの国際会議が開かれました。
 1日と2日の「IAEA国際会議」には、高 速炉開発の経験をもつ国々とIAEA(国際原 子力機関)、OECD/NEA(経済協力機構・ 原子力機関)から高速炉の専門家が出席。今後 の世界の高速炉研究開発における「もんじゅ」 の役割について活発な議論が交わされました。
 地球温暖化などの環境問題とエネルギー問 題の解決に高速増殖炉が重要な役割を果たし、 その実用化に向けたデータの蓄積には実際の 運転経験が必要なことから、「もんじゅ」は世 界の貴重な資産であり、国際協力の拠点とし て重要であるといった意見が述べられました。
 そして3日には、「第4世代原子力システム 国際フォーラム・第1回もんじゅプロジェク ト会議」が開催。2030年頃の実用化をめざ す次世代炉の候補である「ナトリウム冷却高速 炉」の国際共同研究における「もんじゅ」の活用 について、意見交換が行われました。
 私たち「サイクル機構」としても「もんじゅ」 の早期の運転再開をめざし、発電炉としての 信頼性の実証やナトリウム取り扱い技術の蓄 積を図るとともに、世界に貢献できる拠点づ くりに取り組んでいきたいと考えています。
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