平成16年9月22日

 金メダルは一位、銀メダルは二位の象徴で すが、一位・二位を優勝・準優勝ということ もあります。優勝に準じる成績が準優勝です が、この「準じる」には「同等のものとして扱 う」という意味があるそうです。
 「もんじゅ」の燃料になるプルトニウムも、 「準国産のエネルギー資源」と呼ばれることが あります。プルトニウムは、原子力発電所の 運転中に、原子炉の中でウラン燃料の一部が 変化して生まれてきます。もとのウランは海 外から輸入された資源ですが、国内の発電所 で生まれるプルトニウムは、国産に準じるエ ネルギー資源といえるものなのです。
 日本はエネルギー資源のほぼ全量を輸入に 頼る資源小国です。国産のエネルギー資源は 水力や地熱などだけで、エネルギーの自給率 はわずか4%しかありません。こうしたなか、 プルトニウムは貴重なエネルギー資源となる ことから、日本では発電所の使用済燃料に含 まれているプルトニウムを再処理工場におい て回収し、再利用することとしています。
 さらに、このプルトニウムを最大限に有効 利用するために考えられたのが、「もんじゅ」 のような高速増殖炉です。この高速増殖炉の 研究開発を進めていくことが、日本のエネル ギー政策の基本となっています。
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