私たち「サイクル機構」では現在、新型転換炉「ふげん」の定期検査を実施しています。定検中の相次ぐトラブルで皆様にご心配をおかけしたことを深く反省し、今月の5日には、職員をはじめ協力会社やメーカーの社員など約600名による安全大会を開き、基本動作の徹底を改めて確認したところです。 「ふげん」は我が国独自の新しい原子炉として、1979年に発電を始め、燃料・材料の開発、運転・保守性の向上などの技術開発に努めてきました。この3月20日には、発電開始から20年を迎えました。今後は全員が初心にかえり、安全の確保を前提に一つ一つの作業を確実に進めてまいります。 | |
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これまでの運転の中で、「ふげん」ではウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を600体以上使用し、我が国のプルトニウム利用技術の確立に大きく貢献しています。 | 今後は、これまでの成果をまとめるとともに、国際貢献のために海外技術者の研修の場としても活用していきたいと考えています。その後は2003年に運転を停止し、安全で効率的な原子力施設の廃止措置に関する研究開発という、新たな目標に向かって歩んでまいります。 |