セッションIII『地域の技術発展を目指して』
平成16年7月14日


  福井県には多くの原子力施設があるものの、地域産業の活性化にあまり結びついていないというご指摘もあることから、「第4回敦賀国際エネルギーフォーラム」(4月26・27日開催)では、原子力と地域発展について話し合い、次のような提案や展望が示されました。
◎地元企業においては新たな市場を開く技術開発が重要であり、エネルギー研究開発拠点化構想計画策定委員会に参加して、原子力技術の活用について具体的な検討に協力したい。
◎経済界全体でも、原子力関連の特許を利用し新技術の創生を図るなど、地域振興と企業の経営基盤強化に原子力を活かしたい。
◎地域の若い人材や女性の視点・感性を、原子力産業界で活用していただきたい。
◎福井大学の独立専攻大学院「原子力・エネルギー安全工学専攻」では、原子力施設と地域住民の共生のための研究を行うとともに、専門性と社会性を兼ね備えた人材育成に努めたい。
 私たち「サイクル機構」では皆さまのご意見等も踏まえながら、「もんじゅ」と「ふげん」の活用によって、福井県が『原子力研究開発拠点』(高速増殖炉技術開発の国際的拠点・原子炉廃止措置研究拠点・原子力人材育成拠点)として発展するよう、構想を進めてまいります。
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