バレンタインデーにつきもののチョコレートは、栄養豊富な食べ物で、さらに香りには集中力を高める働きもあるそうです。試験前などによさそうですが、口の中でゆっくり溶かすと、より効果的ということです。 ところで、チョコが溶けるように、物質は熱を加えると固体から液体、さらに気体へと変化します。「もんじゅ」で熱の運び役として使っているナトリウムも、約98℃で液体になり、約883℃で沸騰して気体になります。軽水炉では熱の運び役に水を使い、高温でも沸騰しないように高い圧力をかけていますが、ナトリウムはほぼ常圧のまま広い温度範囲で液体として扱うことができるのです。しかも、ナトリウムは水よりも温まりやすく、水の約100倍もの速さで熱を伝えます。 |
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このように、ナトリウムは熱の運び役として優れているうえ、燃料の”増殖”を効率よく進めるうえでも適した性質を備えています。こうしたことから「もんじゅ」ではナトリウムを使用していますが、一方でナトリウムには水や酸素と激しく反応する性質があります。私たち「サイクル機構」では「もんじゅ」の安全性をしっかりと確保するため、今後の改造工事において徹底したナトリウム漏えい対策を講じていく計画です。 | |
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