新型転換炉の「ふげん」が発電を開始したのは、1978年のこと。干支でいえば午(うま)年ですが、午年生まれの人は、仕事に専念し努力すれば、予想以上の成功が得られるといわれます。この9月30日に新型転換炉としての業務を終了した「ふげん」も、この度、米国原子力学会のランドマーク賞を、日本の施設として初めて受賞することとなりました。この賞は、原子力技術に関し優れた成果を達成した施設などに贈られているものです。 「ふげん」は、平均設備利用率約62%、総発電電力量219億キロワットアワーという、研究開発用の炉としては良好な実績を残しました。そして、使用済みの燃料から回収したプルトニウムでつくったMOX燃料を、再び発電に使い、プルトニウムのリサイクルを実証。また、ひとつの炉としては世界一のMOX燃料使用実績を残し、プルトニウム利用技術の成熟に貢献することができました。 |
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私たち「サイクル機構」では、こうした「ふげん」の成果等をご報告するため、10月30日に東京で技術成果報告会を開催しました。今後は、安全第一で透明性の確保に努めながら廃止措置に取り組むとともに、これまでの成果を「もんじゅ」での研究開発などに活かしていきたいと考えています。 |
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