平成15年10月22日

「子いわく、十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず・・・」。これは孔子の言行をまとめた「論語」の一節ですが、これにならえば日本の原子力発電も、もうすぐ不惑の年を迎えます。日本では、1963年の10月26日に、原子力による発電に初めて成功したのです。このため、10月26日は「原子力の日」と定められています。
 この40年の間に、日本の原子力発電は経験や技術を着実に蓄積し、安全性や信頼性の向上を図り、今日では国内の電気の約3分の1をまかなうまでに成長しています。 
 不惑とは「あれこれ迷うことがない」という意味ですが、資源に乏しい日本のエネルギーを支えていくという使命については、これまでも、そして、これからも原子力発電の選択に迷いはありません。また、高速増殖炉や核燃料サイクルについても、その役割は大きなものと確信しています。
 私たち「サイクル機構」では、皆さまのご意見もお聞きしながら、柔軟な姿勢で進めていくことが重要であると考えています。これからの原子力発電の新たな時代に、「サイクル機構」も貢献できるよう、一層の研究開発に取り組んでまいります。

戻る