いま原子力発電は日本の電気の約3分の1、世界全体では電気の約5分の1をつくる大きな役割を果たしています。この原子力発電の燃料になるウランの可採年数は約70年。世界の国々が今のペースでウランを使い続ければ、やがては資源が枯渇してしまうと考えられているわけです。 しかし、ウランにはリサイクルができるという大きな特長があり、特に高速増殖炉を使えば、ウラン資源の利用効率は現在の60倍程度まで高まります。 | |
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こうしたことから私たち「サイクル機構」では、将来のエネルギーの安定確保のために、高速増殖炉とその燃料をリサイクルする技術の確立が必要と考え、皆様のご理解とご協力を得ながら研究開発の場となる「もんじゅ」の運転を再開したいと考えています。 | 運転再開に向けては、まず安全総点検による改善策を実行するために必要な国の安全審査の申請を行えるように努め、工事の認可を取得後、改善工事を実施いたします。その後も安全を第一に、総合機能試験や燃料交換を行い、試運転を経て本格運転をめざしていく考えです。 |