多くのご家庭で使われている電子レンジ。国産第一号は40年ほど前に発売されました。これは54万円という高価なものでしたが、今では1〜2万円程度に下がっています。 出始めは高くても次第に値段が下がるのは他の電気製品も同じで、技術改良などが進められた結果です。実は、これは高速増殖炉にもいえることです。「もんじゅ」の建設・運転コストは、一般の原子力発電所(軽水炉)の約3倍と割高ですが、技術改良によってコストを下げていくこ とができるのです。 高速増殖炉も発電所ですから、経済的に電気をつくれなければ成り立ちません。そこで、より効率よく発電できる燃料の研究開発などを進めています。将来の実用炉では、軽水炉や他の電源並みのコストにできるよう,新しい技術を取り入れ、それを実証していくことが、「もんじゅ」の4つ目の役割です。 |
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「もんじゅ」には、これまでご紹介してきたように、発電プラントとして信頼性の実証、ナトリウム取り扱い技術の確立、環境負荷低減技術の実証、経済性向上の実証という4つの役割があります。私たち「サイクル機構」ではこれからも、未来のエネルギーを支える高速増殖炉技術の確立をめざして、安全を第一に研究を進めていきたいと考えています。 | |
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