平成15年4月23日

 料理をすれば、野菜の皮などのくずが出てきますが、こうした調理くずを除外しても、毎日、3割の世帯からご飯などの主食や惣菜、野菜、果物などが捨てられているようです。その主な理由は、「賞味期限切れ」や「腐敗」など。ということは、使いきれない量を買わないように心がければ、捨てる量も減らせるわけです。気をつけたいものですね。
 食べ物は貴重な資源ですし、つくる時には石油や電気などのエネルギーも必要です。たとえば、一キログラムをつくるのに、石油換算で米は0.35リットル、ハウス栽培のトマトは0.46リットルのエネルギーが使われています。食べ物を捨てると、エネルギーも捨ててしまうことになるわけです。
 食べ物と同様に、有限なエネルギー資源もムダなく使う工夫が必要です。なかでも原子力発電の燃料になるウランは、一度使った後もリサイクルができるという特徴を備えています。日本ではエネルギーを安定して供給するために、この特徴を活かして資源をムダなく使うことを基本方針としています。
 リサイクルに必要な仕組みを「核燃料サイクル」といい、私たち「サイクル機構」は、その確立に向けた技術開発などに取り組んでいます。


戻る