ウラン資源の利用効率を、現在の60倍程度に高めることができる高速増殖炉。これによって、数千年にわたり資源を使えることになります。資源小国の日本ではエネルギーの安定確保のために、この高速増殖炉の実用化が目標とされ、長年にわたる研究開発の成果と実験炉での経験をもとにつくられたのが、原型炉の「もんじゅ」です。 「もんじゅ」は、ナトリウム漏えい事故の原因究明に加え、設計、製作、施行、運転管理のすべてにわたる安全総点検を終了し、安全性の強化に努めているところです。 | |
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高速増殖炉は、化石燃料に代わる将来のエネルギー源の有力な選択肢のひとつです。こうした新しい発電プラントの利用技術を確立するには、運転経験の蓄積と技術改良の積み重ねが必要となります。 | そのため私たち「サイクル機構」では、技術面、経済面などから高速増殖炉の実用化の見通しを明らかにするために、皆様のご理解とご協力をいただきながら「もんじゅ」の運転を再開し、安全を第一に研究開発の場として活用していきたいと考えています。 |