「ふげん」は、この3月末で運転を終了しました。1978年3月20日の初臨界以来、25年間にわたる運転において、総発電電力量約220億kWh、平均設備利用率約62%という実績を残しました。 現在、これまでの運転データや技術開発の成果をとりまとめているところで、9月末にすべての開発業務を終了する予定です。 そして、「ふげん」は廃止措置(発電所の解体・撤去)という新たな段階に入ります。「ふげん」固有の設備については、安全で効率的な解体をするための独自の技術開発を進め、軽水炉と同様の設備の解体については、既存の技術の改良や高度化に取り組んでいく計画です。バーチャルリアリティ(仮想現実)技術を応用した、さまざまな作業のシミュレーションシステムの開発なども進めています。 また、解体で発生する材料のリサイクル方法も工夫して、できるだけ廃棄物の発生量を減らすことをめざしています。 |
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この廃止措置を確実に実施して、その技術を軽水炉などでも利用できるように、完成度を高めることが、これからの「ふげん」の果たすべき役割です。そのため、今後、得られる成果は積極的に幅広く公開していく考えです。 | |
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