平成15年2月26日

 回収したPETボトルを新品とまったく同じPETボトルにリサイクルする技術が、日本の企業によって開発されました。現在でも、回収PETボトルは繊維などに再生されていますが、ボトルからボトルへという完全循環型のシステムは世界初の快挙です。原料の石油を節約できるものと期待されています。
 埋蔵量に限りがある、貴重な資源の節約は、とても大切です。私たち「サイクル機構」が取り組んでいる「核燃料サイクル」技術の確立も、ウラン資源のリサイクルによって節約を図ることが目標となっています。
 なかでも、「もんじゅ」のような高速増殖炉は、ウラン資源の利用効率を今の約60倍にまで高めることができるという、大きなメリットをもっています。将来にわたってエネルギーの安定供給を図るうえで、重要な役割を担っているのです。地球のエネルギー資源は有限ですし、その一方で、人類の今後の繁栄によって、世界のエネルギー需要が増え続けていくことも確実です。
 日本のように、資源小国でありながら高い技術力を持つ国では、将来の選択肢のひとつとして高速増殖炉の開発を進めていくことが必要であると、私たちは考えています。

戻る