平成15年1月22日

 私たち「サイクル機構」では、「もんじゅ」のナトリウム漏えい対策や蒸気発生器安全性能の改善のために実施する改造工事に関し、昨年の12月26日に、国より「原子炉設置変更許可」をいただきました。
 ナトリウム漏えい対策は、1.ナトリウムの漏えいを確実に検出する、2.漏えいするナトリウムの量を抑える、3.漏えい時には換気装置を自動停止させる、4.ナトリウムの燃焼を抑える、などが主なポイントです。改造工事は、これらに対応する機能の追加や強化、設備の改造などを行い、ナトリウムが漏えいしても、その燃焼によって原子炉施設の安全性が損なわれないよう万全を期すものです。
 安全審査は、原子力安全・保安院による第一次審査と原子力委員会、原子力安全委員会による第二次審査のダブルチェックで行われ、こうした改造工事の考え方や設計などが妥当かどうか、安全性に問題はないかどうかなどが審査されました。その結果、改造工事は妥当と判断され、許可をいただくことができました。
 この後は、皆さまのご理解をいただき、安全協定に基づく事前了解を得たうえで、改造工事に着手することとなります。

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