平成14年12月11日

 明かりや動力、熱として、さらに通信や映像、情報などの分野でも、電気は欠かすことのできない大きな働きをしています。
 この電気をつくっている電源に目を向けてみると、昨年度の実績では、発電の割合が多い順に、原子力34.6%、天然ガス26.8%、石炭20.5%、水力9.5%、石油等7.9%、地熱と新エネルギーを合わせて0.7%となっています。
 そして、原子力の34.6%は、さらにウランとプルトニウムにわけることもできます。
 発電所ではウラン燃料を使っています。原子炉にウラン燃料を入れた当初は”燃える(核分裂する)”ウラン235のエネルギーで電気がつくられますが、やがて“燃えない”ウラン238がプルトニウムに変化して、これも燃えはじめます。使用済燃料として取り出される頃には、発電に使われるエネルギーの約60%をプルトニウムが出しています。平均すると、原子力でつくられる電気の約30%がプルトニウムによるものなのです。
 ですから、原子力の34.6%をわけると、ウランが約24%、プルトニウムが約10%となり、プルトニウムは石油や水力以上に日本の電気をつくっていることになるわけです。

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