―「ふげん」と「もんじゅ」の総点検に関する中間報告―
平成14年11月27日

 私たち「サイクル機構」では、「ふげん」と「もんじゅ」の自主点検作業が適切に実施されているかどうか、また、適切に実施できる社内体制や不正防止策が確立されているかどうかについて、外部の有識者からのご意見もいただきながら総点検を進め、今月15日に中間報告を発表いたしました。
 調査は、原子炉など主要な設備の自主点検や、主要な改造工事にともなう点検などを対象に、過去にさかのぼって実施。まず、「サイクル機構」と工事施工会社で保有している記録や報告書に矛盾や削除などがないか、改造工事に必要な認可や届出を提出しているか、国への報告が確実に行なわれているかなどを調べました。これまでに不正や問題点は見つかっておりません。しかし、一部に記載ミス等があり、今後、改善を図ってまいります。
 また、自主点検作業に関する業務の進め方について民間基準(JAEG4101)の要求事項が所内規則等にきちんと盛り込まれていることを確認いたしました。そして、不正防止策については、「もんじゅ」の事故後、組織風土や体質の改革などに取り組み着実な成果をあげていますが、一層の努力を重ねていく考えです。なお、調査は現在も継続中で、年末には最終報告をまとめ公表する計画です。

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