平成10年12月23日
 明日の夜はクリスマス・イブ。ケーキを用意される方も多いことでしょう。
 ところで、あまり楽しい話ではありませんが、ケーキに立てたロウソクを燃やしても、またロウソクの炎を吹き消す人の息からも、二酸化炭素(CO2)が発生します。私たちがあたり前の生活をしていても出てきてしまうのが、CO2のやっかいな点といえるでしょう。
 地球の温暖化を防止するにはCO2の発生量を減らすことが必要です。もちろん人の息を減らすことなどはできませんが、大量のCO2を発生する石油や石炭など化石燃料の使用を減らすことなら可能です。
 そのためには、省エネルギーの一層の有効利用が必要ですが、発電中にCO2を出さない原子力発電の利用も効果的です。
 仮に現在の原子力発電がつくっている電気を火力発電でまかなうとすると、発電によるCO2発電量は約六割増えると試算されています。原子力発電は、現在も環境の保全に貢献しているといえるわけです。
 こうした原子力発電のもつメリットを、将来へさらにいかしていくうえでも、核燃料サイクルの確立は大きな役割を担っています。



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