平成10年11月11日
 サイクルは循環という意味をもつ英語です。これに、再びという意味の「リ」を頭につけたのが、リサイクル。循環使用、再生利用を表します。原子力発電の「核燃料サイクル」も、まさにリサイクル。貴重な資源を繰り返し使うための工夫です。
 原子力発電の燃料になるウランは、いくつかの工場を回って燃料に加工され、発電所で使われます。そしてさらに使用済みの燃料は再処理という工程を経て、再び燃料に加工して使うことができます。このように、加工、使用、再処理、再加工、再使用と円を描くように循環することから、この一連の流れに廃棄物の処理・処分を含めて「核燃料サイクル」と呼んでいます。
 私たち「核燃料サイクル開発機構」の仕事は、名前の通りこの核燃料サイクル技術の確立をめざし技術開発を進めることです。なかでも、「もんじゅ」の活用など高速増殖炉に関わる研究開発と、再処理工程で発生する高レベル放射性廃棄物の処理・処分に関する研究開発を重点的に進めていく計画です。



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