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1.3 高速増殖炉の燃料が倍になるのに数十年かかるので、高速増殖炉の基数を増やすには長い年月が係るのではないか?
 1基の高速増殖炉による燃料の増殖だけで、もう1基分の高速増殖炉の炉心の燃料を作り出すのであれば数十年かかりますが、実際にはその年数で1基ずつ高速増殖炉が増えるわけではありません。高速増殖炉を導入するとき、はじめの頃は主に軽水炉から回収したプルトニウムを用い、高速増殖炉が増えてくればその増殖したプルトニウムを加えて、新たな高速増殖炉を建設します。
 プルトニウムの需要と供給のバランスを考えると、日本では58GWe(2030年以降に想定される原子力発電設備容量)の軽水炉を約60年間で高速増殖炉に置き換えることができます。21世紀に高速増殖炉を主流とする原子力発電を実現することで、ウラン資源を海外から輸入する必要がなくなるため、ウラン資源を節約できます。




図1-3
図1.3 高速増殖炉サイクル導入の試算例