当センターは、ナトリウム工学研究棟、ナトリウム取扱研修棟、保守研修棟を保有し、高速炉の研究開発をサポートしています。
これらの施設は、以下の業務で活用されています。
・高速炉の検査・補修技術の開発といった、高速炉の実用化に向けた研究開発
・高速炉で働く従業員の知識及び技術の向上を担う様々な研修
主要な試験設備についてご紹介します。
保全技術開発ループ試験設備
550℃まで約5.5tのナトリウムを加熱可能で、深さ7mの縦型タンクや直径1.5mの横型タンクを用いて、実機に近い規模で保守技術開発が可能です。
多目的ナトリウムセル試験設備
240℃まで約20㎥の雰囲気を加熱可能な矩形型の汎用セルや、耐圧性のある円筒型の鋼製セルを用いて、高温環境下での機器等の作動・耐久試験やナトリウムの漏えい・燃焼を伴う要素試験が可能です。
グローブボックス試験設備
400℃まで30Lのナトリウムを加熱可能なナトリウム容器を内蔵し、酸素や水分の影響を受けない雰囲気で、比較的小規模な基礎的試験が可能です。
ミニループ試験設備
実機の各系統(1次系及び2次系のナトリウム系やカバーガス系、水・蒸気系)を模擬しており、これら系統間の物質移行挙動試験が可能です。